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2010年06月18日

口蹄疫パンデミック!!

口蹄疫パンデミック!!

宮崎の口蹄疫は、発症後2ヵ月半経過した今もなお感染拡大し、
もうすでにワクチン接種した20万頭を超える牛・豚の殺処分が行われた。

現地では処分用地と獣医の確保がままならない状態で、畜産・畜養農家は
途方に暮れている悲惨な日々が続いている。

宮崎は肉用牛の飼養頭数が27万頭と、全国3位の畜産王国だ。

ちなみに1位は北海道の51万頭、2位は鹿児島の37万頭である。

九州地区では宮崎に次いで熊本14万7千頭、長崎9万頭、沖縄8万4千頭、
大分6万4千頭、佐賀6万4千頭、福岡2万8千頭となっている。

とにかく、九州・沖縄は豚、牛、鶏と、比較的畜産農家が多い。
ということは、いつ他県に飛び火感染してもおかしくない非常事態なのである。

沖縄でも畜産農家は、毎日眠れない日々が続いている。

口蹄疫パンデミック!!

以前、デンマークで発生した口蹄疫が海上を250kmも移動し、
ノルウェーまで菌が風に乗って飛散した事例もあるので、完全な殺菌は不可能に近い。

また、人間をはじめ畜舎を徘徊する犬、猫、イタチ、ネズミ、カラス、昆虫類にいたるまで
すべて媒介者となりうる為、ヘタをするとかつてのイギリスのように何百万頭の殺処分、
という事態にもなりかねない恐ろしいウィルスの侵入が現実に進んでいるのだ。

これに対して、政府は6月15日現在、宮崎県、鹿児島県、大分県、熊本県に
口蹄疫特別措置法の指定地域に認定し、ワクチン接種と殺処分を急ぐように指示している。

が、まだまだ畜産農家への対応は遅すぎるという批判が多い。

 先日、この非常事態を受けて私の主催する「NPO法人食の風」として、
急遽西表島の水牛を救うために消毒液を運ぶことになった。

しかし、消毒液は劇薬なため飛行機持ち込みは断念。

結局、洗剤として宅配便で送り何とか間に合ったが、那覇空港の空港職員に

「口蹄疫って何ですか?」

と聞かれたときには、あきれ返って物も言えず。

あまりのこの危機管理のなさに沖縄県庁に「空港や港湾での口蹄疫やウィルスに対して
の危機管理はされているのか」と問い合わせたところ、

「やってない」との答。

あきれ返って物も言えない。
案の定、空港や港湾の乗降客ゲートには靴底消毒も行われていなかった。

一事が万事、日本の危機管理体制(沖縄だけかもしれないが)は
これだけ観光客を誘致しているにもかかわらず、私のような
シロウトが見てもお粗末といわざるをえないのが現状なのだ。

これでは、新たな感染が広がってもおかしくない。

一方、畜産王国のオーストラリアやニュージーランドは150年間もの間、
口蹄疫を出していない。
そのためには、国家が膨大な費用と労力をかけて防疫体制が整っていて、
空港ではカップヌードルの干し肉までチェックされるほど、検査が徹底しているそうである

 さて、八重山諸島の由布島や竹富島は水牛車の島として有名で、
のんびりと水牛に引かれる観光の写真を誰でも一度は目にしたことがあると思う。

現在、八重山諸島には水牛が77頭いる。

20数年前には265頭いたというから、八重山と水牛の関係は深い。

かつて、牛の輸入が自由だったころ、台湾からの移民が水牛を農耕用に
連れてきたのが始まりで、パインや稲作に水牛は大きな役割を果たしていたそうである。

今では、農耕用に水牛を飼養するところはないが、観光客相手に
毎日由布島と西表島間の海中500mを力強く往復している。

「彼らは私たちの大切な家族です。だから、絶対に口蹄疫なんか運んでほしくない。
もう、しばらく営業をやめようかと思っています。」と
由布島観光のスタッフは悲しむ。

宮崎から遠く離れたこの離島にも影響を与えるという、
このウィルスによる感染力とは本当に恐ろしいものである。
 
かつて、マレーシアで流行した「ニパウィルス感染症」は、
ヒトに感染するときわめて死亡率が高い感染症として恐れられた。

ニパウィルスは、オオコウモリを宿主、豚を中間宿主としてヒトに
感染するといわれている。沖縄にも、このオオコウモリがたくさん
生息しているので、ウィルスがいつ発生するかわからないのだ。

日本政府や行政は、こうしたウィルスパンデミックに備えて
早急に対応する組織を造っておかなければ、
日本の農畜水産業界を救うことはできないのである。



田崎聡の【沖縄から食の風】バックナンバーはこちら。
http://ameblo.jp/seiwakaisenken/theme-10010079116.html

沖縄・奄美スローフード協会
http://www.slow-food.jp/

食の風
http://www.shokunokaze.com

㈲楽園計画
http://www.rakuen-keikaku.com/



Posted by 食育スペシャリスト at 19:46│Comments(1)
この記事へのコメント
精准医疗又叫个性化医疗,是指以个人基因组信息为基础,结合蛋白质组,代谢组等相关内环境信息,为病人量身设计出最佳治疗方案,以期达到治疗效果最大化和副作用最小化的一门定制医疗模式。因此相较传统医疗,精准医疗具有针对性、高效性及预防性等特征。

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刘如银说:精准医疗作为医疗模式的革新对提高我国国民健康水平有重要意义,将在基因测序技术发展和国家政策的推动下迎来黄金发展期。精准治疗是下一个新兴朝阳行业,我们关注基因测序、肿瘤诊断及个性化用药等相关投资机会。

全球创新论坛纽约峰会由全美华人金融协会(The Chinese Finance Association, TCFA) 主办。全美华人金融协会于一九九四年在美国成立。分布在世界各地的会员来自华尔街投行、基金、监管部门、和学术界,已成为联系中美金融界最重要的桥梁之一。协会定期举行学术年会。协会本部设在纽约,并在波士顿,华盛顿,旧金山,伦敦,香港,北京和上海等金融中心设有分会。

原招商银行行长马蔚华,中信银行美国分行行长文兵,汉世纪投资管理有限公司合伙人吴皓,联合国南南合作办首席经济与投资专家杨庆宏等参加了本年度会议并发表了讲话。
Posted by Geml at 2015年11月04日 18:45
 
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